以前は国家試験の対策問題集といえばクエスチョン・バンクかサクセス?であったが、サクセス?が改訂されなくなってしまったことや予備校の問題集のボリュームアップにより、「クエスチョン・バンクか予備校テキストか?」というところまで来ている。特にTECOMでは三苫氏が「今年から収録問題数を増やしました。もうクエスチョン・バンクは不要ですから」と豪語するほど。
TECOM講義の有用性は高く、学習初期にみることで病態生理の確認ができる。理想としては、TECOM講義を見てTECOMテキストを解くところまでを5年のうちにやっておいて、6年生になったらクエスチョン・バンクをやるという流れであるが、そんな時間を取れないという受験生も多いと思う。では、クエスチョン・バンクとTECOM講義+テキストの一択ならどちらを選べばいいのか?
一択ならばクエスチョン・バンクである。確かにTECOM講義は魅力的であるが、問題集の完成度が低い。解説が少なくあくまで講義ありきであるため、2周3周とやっても答えを覚えるのみである。これは問題集としての歴史の差であり、今後は縮まっていくものと思われるが、現在はクエスチョン・バンクの勝ちである。