病理学で学ぶこと

病理学は基礎医学と臨床医学を結び付ける学問である。ミクロの視点で人体を観察し、異常組織があるかどうかを判断する。そのためには組織学の知識を把握し、正常組織像と比較しながら鑑別していかなければいけない。
医師国家試験においては、「病理」という出題項目は存在しない。しかし、病理像はほぼ全ての科目で出題されるため、その読み方、鑑別診断を把握しておかなければいけない。腫瘍の組織型、骨髄病理は必出である。

病理学教科書の選び方

病理学では各疾患の病理像をテキストと症例写真で理解することが目的となる。理想を言えば、組織学の教科書と同じように症例写真とテキスト解説の教科書が一冊ずつ必要になる。症例写真は病理組織の見方と鑑別診断組織病理アトラス、テキスト解説はロビンス基礎病理学標準病理学が人気である。標準シリーズは生理学等ではしっかりした作りになっていたが、病理ではロビンスの方が詳しい記述になっている。ただ、これだけでは情報量が多すぎてまとまりがないので、コア病理学等で知識を整理した方がいい。

しかし、実際に2冊教科書を買って勉強するのは、金銭的にも時間的にも苦しいのではないかと思う。病理学を勉強する時期になると、他の教科も試験が立て込んできて、しっかりと腰を据えて勉強できるとは限らない。どれか一冊を使用すると言った場合は、ロビンス基礎病理学標準病理学のみでもいいだろう。テキストベースであるが、症例写真も意外と多い。私の大学では、標準病理学の写真の中を用いて試験が出題されたので標準病理学を使用したが、ロビンス基礎病理学のほうが図表は見やすいという印象である。

アトラスに関しては前述の2冊のうちどちらでもいいが、組織病理アトラスには臓器別にその発生や構造、機能、主な疾患のリスト、関連病変に関する簡潔なまとめが載っていて便利である。病理学は、文章で理解することも大切であるが、症例写真や実習での理解を深めることを意識した方がはるかに効率が良い勉強ができるため、適宜症例写真を確認したほうがよい。

実習

ひとの組織学カラーアトラスが大変わかりやすく書かれている。コンパクトであり、全てのページが使える。

レポート

上級生の病院実習レポートには腫瘍病理鑑別診断アトラスが良い。図書館で借りよう。

メインで使う教科書

選択肢 得票数 得票率 投票
ロビンス基礎病理学 24 36.4%
標準病理学 20 30.3%
ルービンカラー基本病理学 16 24.2%
Q病理学 2 3.0%
わかりやすい病理学 1 1.5%
アンダーウッド病理学 1 1.5%
カラーで学べる病理学 1 1.5%
完全病理学 1 1.5%
その他
投票総数 66

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