概要

出版社エルゼビア・ジャパン
著者Richard Drake、A. Wayne Vogl
出版日2016年2月29日
ページ数987
改訂2→3版で6年間
第3版
価格12,960円
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解説

 世界的に権威のあるGray's Anatomyの日本語訳学生版。1858年に初版が出て、以降版を重ねる世界的な名著である。160年の歴史があり、世界中の医学関係者に愛用されている。
 解剖学講義と同じ位置づけになる解説書であるが、解剖学講義よりも絵が綺麗で見やすくなっている。現在の主流であるPBL(Problem Based Learning)方式を取り入れ、随所に症例が掲載されている。章仕立てが従来の解剖学書と異なり、画像診断、背部、胸部、腹部、骨盤と会陰、下肢、上肢、のようになっている。ちなみに、従来の解剖学書は、骨から始まり、筋肉、循環器と推移していった。
 とにかく図がきれいで、CGを用いたわかりやすいイラストと平易な解説で、複雑極まる人体を容易に理解することが可能となっている。図が中心であるため、一通り解剖学を学んだもの向けである。

改訂

第3版

  • 「臨床症例」、「臨床症例」、本文中の臨床的要素、オンライン教材の臨床症例、ならびに体表解剖の項が更新されたほか、新イラスト、臨床画像も追加
  • 脳神経の項が大幅増加
  • 日本語版・英語版の電子書籍付き

第2版

  • オンラインサービス「STUDENT CONSULT」(無料/英語版)アクセス機能付き
  • 本書の理解をさらに深めるべく総論(第1章「器官系」、「臨床症例」)を増設
  • 臨床に関係する箇所はグリーンでハイライト。解剖学的知識が臨床問題の解決にいかに重要であるかを視覚的にも示唆
  • 通常の和文・欧文索引とは別に「臨床関連事項一覧」のみの索引を新設
  • 臨床画像が高品質となり、本書の特徴であるイラストもさらにグレードアップ

Good

  • 人体の構造を暗記ではなく筋道立てて理解したいと考える方にお勧め
  • 副鼻腔の構造とか、全身の詳しい血管の走行とか、学校の教科書で良く分からなくて、もっと詳しく知りたいと思っていたことが、はっきり書いてあってものすごく詳しい。
  • アトラスでは、多数のMR像、写真やCGを用いて立体的なイメージを持ちやすくしてくれている。

Bad

  • 日本の教科書と見せ方が違うため違和感が感じられる。例えば、CGは各パーツごとの掲載になっている。
  • 図に重点を置きすぎているのか情報量は少ない。

グレイ解剖学アトラス

 グレイ解剖学に準拠している画像集である。ネッター解剖学アトラスの位置づけとなる。3次元CG集であり画像は非常にきれいである。

グレイ解剖学アトラス
グレイ解剖学アトラス

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