概要

出版社南江堂
著者F.H.Netter(著)、相磯貞和(翻訳)
出版日2016年8月29日
ページ数620
改訂約5年
第6版
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解説

 医学生が用いるのに最適な解剖学図説。解剖学実習から医師国家試験にまで使用できる。
 図がリアルであり、各部位の名称も事細かに書きこまれているため、解剖学実習に携帯するのに最適な教科書である。部位の名称に関しては、日本語の横には必ず英語表記がされているので、調べる手間が省ける。筋や消化器に関しては詳しすぎるぐらいに乗っている。反面、神経に関しては物足りないため、イラスト解剖学と併用するといいだろう。
 図が詳細すぎるため、重要な部位とそうでない部位の区別がつきづらいという欠点がある。この図だけで試験対策をしようとすると際限なく無機質な暗記を繰り返してしまうことになる。解剖学講義等で血管の分岐や神経経路等のまとめがされている箇所を把握して効率の良い学習をしていきたい。
 解説がないため授業ノートか解剖学講義等の解説書を併用しないといけない。
 解剖学アトラスは医学部6年間でずっと使用する。臨床試験やCBT医師国家試験でも必ず使用する。本格的な一冊を手元に置いておきたい。
 人間の解剖というものはめまぐるしく変わるものではない、というよりずっと変わらないである。そのため、金銭的に余裕のない人は過去の版を用いるのも手である。1/3ぐらいの値段で買える。本質は変わらないが、最新版のほうが見せ方が綺麗になっていて見やすいというメリットがある。それだけである。

Good

  • 実物を見るということが解剖学の基本である。その点を考えると、ネッター以上の解剖学書はないだろう。
  • 各臓器の色分けがなされ、動脈は赤、静脈は青、リンパ管は黄色など、実際目で見る以上に区別がつきやすくなっている。
  • プロメテウス解剖学アトラスより安い。
  • 医学生は必ず携帯した方がいい教科書。

Bad

  • 試験における図示問題の対策にはもう少し簡略化された図説を用いた方がいいかもしれない。
  • 解説が皆無。

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