概要

クエスチョン・バンク否定派の三苫の講義。
時間のある5年生は使ってもいいかもしれないが・・。

付属の問題集は明らかにクエスチョン・バンクに劣る。一言でいえば、解説の質が低い。収録してある問題はクエバンを参考にしているのかほとんど同じであるが、解説に差がありすぎるため、迷っている方はクエバンをメインとして使うことをお勧めする。三苫問題集の解説は、あっさりしすぎているというか、講義を聞いて書き足していかなければ症例の全貌が入ってこないような解説となっている。ただ一方で、内分泌などはやたら解説を長くしているが、これも微妙。非常に見づらく、重要な症候の解説が抜けていたりする。

講義であるが、コンパクトなノートに定評があるかもしれない。しかし、ノートの内容は国家試験対策としては全く不十分で、内容が薄い。例えば、甲状腺疾患のBasedou病、亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎、プランマー病辺りは、4つひとまとめに開設してしまっていて、一つ一つの疾患概念が全く頭に入らない。ノートをとることに時間がかかるうえ、ノートも単語の羅列なので、そこまで時間をかける価値があるのかどうか微妙なところである。