CBTはプール問題から出題されるため、対策問題集は必須である。多くの医学生はCBTこあかりかクエスチョンバンクCBTの二者択一で悩むことになる。特徴をまとめると以下のようになる。
書名 | 冊数 | 問題数 | 合計価格 | 解説 | Amazon |
CBTこあかり | 9 | 7,397問 | 45,780円 | 値段は張るが、問題数が多い。ただし、重複問題も多い。解説は簡素。 | ○ |
クエスチョンバンクCBT | 5 | 3,500問 | 23,520円 | 解説が充実している。CBTよりも少し難しい問題が多い。周辺知識が得られる。 | ○ |
リブロ共用試験対策シリーズ | 10 | 2,100問? | 43,900円 | CBTよりも難しい。充実した勉強ができるが、マイナー科がないのが欠点。 | ○ |
シリーズごとに何冊も発売されていて、購入の際に迷うかと思うが、CBTで最低限必要なものはプール問題集である。これは、CBTこあかりならば3と4、クエスチョンバンクCBTならば1〜3である。
基本的にCBTはプール問題から出題されるとしているが、CBT関係者いわく「市販の問題集に流れた問題はプール問題から削除する」とのことなので、あまり古い問題集を使うことはお勧めできない。
プール問題集 | 問題レベル(CBT=3) | プール問題数 | 解説 | 図表 | 使用率 |
こあかりエッセンス | 3 | 3800問 | 簡素 | なし | 40% |
こあかりパーフェクト | 5 | 2000問 | 10% | ||
クエスチョンバンクCBT | 4 | 2700問 | 丁寧 | あり | 60% |
※プール問題数は最新問題編を除く
以前はCBTこあかりが主流であったが、クエスチョンバンクCBTの問題数も年々増えてきたこともあってか、最近の支持率は逆転している。特に、2012年において、CBTこあかりがレベル別分冊という不可解な商法に出たため、クエスチョンバンクCBTの使用者が一気に増えた。
クエスチョンバンクCBTは解説が詳しいところに一日の長がある。問題の要点がまとめてあるだけでなく、各選択肢についても吟味した解説が添えつけられている。また、問題から派生した知識を病気がみえるから引用した図を元に解説している。
その反面、CBTこあかりの解説の質は低い。各選択肢の解説は無いことが多く、CBTこあかりだけだと疑問が解決できないことも多い。また、問題の要点が解説欄の一番最後に位置しているため、「結局この疾患は何なの?」という思いで解説を読まなければいけない。最後まで読んでようやく「あー、○○のことだったのか」ということになる。クエスチョンバンクCBT→CBTこあかりの順に使用すると、解説の見づらさにうんざりするほどである。
ただ、ある程度優秀な人にはCBTこあかりは適しているかもしれない。多くの問題が解けるし、解説が少ないこともベースの知識が多いことによって補えるはずである。