データ

給料5
休み4
手技4
開業1
名誉2

解説

 手術前から手術後にかけての麻酔管理を行う。術中だけでなく、周術期管理も担う。麻酔科医が手術室で行う全身管理は、大きく分けると呼吸管理、循環管理、疼痛管理の3つである。術中の管理は飛行機のパイロットに例えられ、導入(離陸)→維持(巡航)→覚醒(着陸)となる。
 救急医療での蘇生(心肺蘇生法)との学術的繋がりが深いため講座名として麻酔蘇生学を名乗る教室が増えている。
 麻酔科医の特徴としては、仕事のon/offが明確であり若いうちから高い給料をもらえると言うことである。また、一人前になる時間も短い。QOLが高いため、入局先として人気である。ただし、将来的に開業できないこと、外科の下働きの意味合いが強いことなどから、麻酔科標榜医を取得した後に転科してしまう人が多い。そのため麻酔科医不足となっている。
 入局1年目の段階で1日バイト代は10万円を超え、稼ぐには最適の科である。麻酔科の求人を見れば、1日14万円、半日8万円、待機だけで6万円などという求人などいたるところにある。持ち患者もいないため、緊急呼び出しもない。麻酔科医であるならば、勤務医で2000万円の収入を得ることは可能である。
参考:http://www.dr-10.com/careermagazine/work/1-o229/
参考:麻酔科総合医局https://www.ikyoku.ne.jp/masuika/

フリーランス

 麻酔科医は慢性的な人手不足も相まって、フリーランスとしての働き方も可能である。フリーランスになれば、手術1件10万円以上もらえ、年収3000万円という開業医並みの所得を得ることも可能となっている。
 デメリットとしては、以下のことが挙げられる。

  • 手術室の閉鎖空間に絶えずいなければいけない
    病棟を持つ科であるならば、患者の状態が落ち着いていれば自分のタイミングで休むことができる。
  • 女医が多い
    つまり、人間関係がめんどくさくなる。
  • 単調は手技を100%成功させなければいけない。
    ルート確保や挿管など、手技としての難易度は低く、研修医でも難なくこなせるものである。しかし、単調なだけに上達の余地は少なく、それを100%成功させなければいけないプレッシャーはなかなか重いものがある。
  • 年老いた麻酔科医は少ない
    つまり、麻酔科医としての寿命は短いことを裏付ける。

麻酔科医統計

平成24年の医療施設に従事する医師の政府統計によると、麻酔科医の人口は8,140人で医師全体の2.8%を占め、女性の割合はおよそ33%である。医師全体の女性の割合は18%である。平均年齢43.1歳は、医師全体の平均年齢48.3歳よりも若く、臨床研修医以外で最も若い救急科の39.7歳に近い。比較的女性が多くて、年齢層が若い診療科と考えられる。

評価

good

  • 一人前になる時間が短い。下手すると研修医レベルでも一通りの業務をこなせるようになる。
  • バイト単価は数ある診療科の中で最高。
  • 持ち患者なし。

bad

  • 一生外科医の下働き。

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