STEPシリーズの中ではあまり評判のよくない一冊。
良い点は、紛らわしい疾患にはシェーマが付いているところ。整形外科では名前を聞いただけではどの部分が折れているのかが分からない疾患が多い。しかも似ている。そうした疾患を理解しやすいように絵付きで解説していたのは良かった。例えば、骨端症においては、Panner病、Sever病、Freiberg病などを分かりやすい絵で解説してあったのは良かった。
悪い点を考えてみたが、まず分厚すぎること。暗記項目も非常に多いため、他のSTEPシリーズの様に通読ができない。総論の部分ではもう少し基礎的な解剖図を載せたほうがよい気がした。また、授業で扱う内容に少し届かないところが使いづらいところでもあった。例えば、疾患の疫学や治療などはあと少し載せておいてもいいとも思った。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
STEP整形外科 | 高橋正明 | 464 | 海馬書房 | 2009/11 | 5,250円 | ○ |