免疫生物学
免疫生物学

解説

Immunobiologyの日本語訳版であり、免疫学の教科書として多くの学生に愛用されている。世界的なスタンダードの免疫学の書。イラストが充実しており、基礎免疫系の書の中ではかなり分かりやすい構成となっている。
内容としては分子生物学に細かい記述がある。高度な内容もあるため、別途入門者等で予備知識を仕入れておいた方が学習がすんなり進む。ただ、図や表がかなり充実しているため、印象に残りやすいという点ではこの本の方が入門書よりも優れている。
内容量が多く全体の構成的にもポイントが絞りづらいため、試験対策は別の本を使った方がいいかもしれない。

Good

・基礎研究に何らかの形で関わっている人には、付録の「免疫学研究者のための道具箱」が役立つ。

・末にCD抗原及び、サイトカインとそのレセプターの一覧等が付いている。

・自然免疫・獲得免疫・補体などの大まかな流れを勉強した上で使うべき。

・原書に関しては2年1度の改定が行われており、内容が最新。

:Bad
・To cell primingやBAFFやTACIなどに関する記述が弱い。

・情報が散在しているため、体系的な理解をしたいのならばもう少し簡単な日本語の教科書を用いた方がいい。

データ

書名著者ページ数出版社発売日価格Amazon
免疫生物学ケニス マーフィら751南江堂2010/048,715円

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