データ

給料2
休み4
手技1
開業2
名誉2

解説

 楽だけど給料が低い科。
 うつ病や統合失調症、認知症など、患者数のやや増加している疾患を扱うが、それ以上に精神科医が増えすぎて給料の相場が低くなっている。内科医の日勤バイトは時給1万円/日給8万円が最低ラインだが、精神科医の場合は9時〜17時まで働いて5〜6万円といったところである。仕事としては慢性期の病棟管理など楽な部分があるためそれに見合っているともいえるが、他科に比較して給与水準が低いのは事実である。近年の入局者が増えているのは、慢性期で楽そうというイメージと、一部の高額案件が目立つことによるが、近年では精神科も在院日数の削減方針であり、高額案件の割合は他科の方が多い。これからは、純粋に精神医学が好きな人しかやっていけない診療科となっていくだろう。
 精神科で比較的ゆったり過ごせるところは単科の精神病院であろう。しかし、単科の病院ではリエゾンの知識を学ぶことができず、精神科医としての幅は狭くなるだろう。リエゾンをしている病院であると必然的に忙しくなる。

 近年の精神科医は激増であり、現在15000人程度。20年前と比較すると実に1.5倍である。他科が件並み横ばいであることを考えると、これはとてつもない数値である。増えすぎて供給過多が懸念される。

good

  • 仕事は比較的楽。ただし、総合病院でリエゾンを積極的にしているところは忙しい。
  • 開業資金は最も少ない。
  • 精神科は多職種を仲良くまとめられるリーダーシップや、定義が曖昧な物事や事例をうまくやりくりするコミュ力や、軽快するまで静観する忍耐力があれば向いてるかも。

bad

  • 給料は他科と比較すると最安。
  • 手技がない。
  • 近年は内科でも抗うつ薬を処方しており、精神科領域が侵食されつつある。
  • 都心部では精神科クリニックは飽和状態。
  • 精神科が楽だと思えるのは才能。実際楽だと思う人もいれば、絶対に行きたくないと思う人もいる。
  • 急性期総合病院の精神科は、精神科医の墓場。人気がない。一般身体科医が、当たり前な感じで精神科オンコールを呼び出しまくる。

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