解剖学アトラスの中で最も詳しいのがプロメテウス解剖学アトラスである。ハイレベルなCG技術を駆使して、あらゆる角度から見やすい人体図を作成している。ネッター解剖学アトラスでは脳神経の分野が手薄になっているが、プロメテウスでは非常に詳しく書かれている。その詳しさは図だけにとどまらず、説明文にも反映されている。アトラスだとネッターのように説明文を省いて簡素になりがちであるが、プロメテウスでは頭蓋の穴を通る神経や筋の神経支配をうまくまとめてくれている。
また、図が綺麗であり、ネッター解剖学アトラスよりも見やすい。上肢などは、筋を一枚はがした図が連続で並べられており、立体構造を把握しやすい。鎖骨下動脈の分岐などの変異例も豊富であり、実習中に携帯するのに適している。
内容的には文句はないが、実際に買おうとすると値段がかなり高いところがネックである。余裕があれば全巻揃えてもいいが、なかなか難しいかもしれない。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
運動器系 | 坂井建雄 (監訳) | 616 | 医学書院 | 2016/12 | 12,960円 | ○ |
神経解剖 | 432 | 2014/12 | 10,260円 | ○ | ||
頭頚部胸部腹部 | 372 | 2014/1 | 11,800円 | ○ |
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