定期試験対策に定評のあるシンプルシリーズの病理学版。ロビンス基礎病理学?や標準病理学の半分以下の要領でまとまっており、これを通読すれば文章知識に関しては、定期試験では十分すぎるほどである。コメディカル向けとされていたが、現在では多くの医学生が愛用している。
ただし、写真が少なすぎるのが欠点である。病理学では顕微鏡図の判別もしなければいけないので、どうしても図が必要である。また、病理組織の特徴等の文章を見ていても、覚える効率は明らかに悪い。できればもう少し写真の入った教科書を使った方がいい。本書を使うならば、完全病理学総論や完全病理学各論で補う必要がある。
・5版への改定で、管理栄養士、看護師、臨床検査技師、柔道整復師の国家出題基準、ガイドラインをすべて網羅した初めての病理学の教科書となった。
・5版になったことで、図や写真の充実が図られた。
・通読できるため、文章知識の確認に向いている。
・これだけでは写真知識が不足。あくまでテスト前の確認程度。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
シンプル病理学 | 笹野公伸 | 337 | 南江堂 | 2010/11 | 3,045円 | ○ |