標準生理学と同じ位置づけにある生理学の教科書。幅広い範囲を網羅する大型本である。医学生には標準生理学の方が人気であるが、実験結果と考察をが重視されているため、今なお根強い人気がある。実習のレポートを書く際に非常に役に立つ。
標準生理と異なり、一人の著者が全てを網羅しているため一貫した記述内容となっている。また、注釈や図解が多く、読み進めやすくなっている。標準生理学の方が若干カバー範囲が広い気がするが、どちらを用いても十分な学習ができるだろう。
・執筆者のギャノングはUCSFの生理学講座主任教授を長くつとめ、USAの生理学会会長や主要学会誌の編集者を務めるなど、超一流の生理学者
・著者の専門は内分泌らしく、内分泌系の記述は秀逸である。
・生理学を通して病態が理解しやすいように記述順を工夫してある。
・研修医となってからも長く愛用できる。
・訳注が非常に多いため躓くことが少ない。
・網羅性は標準生理学の方が上
・1ページ当たりの文章量が多い。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
ギャノング生理学 | William F.Ganong | 912 | 丸善 | 2011/01 | 10,500円 | ○ |