生理学でいえばギャノング生理学に相当する本。ロビンス基礎病理学?、標準病理学と同じような網羅型の教科書。ただし、内容的にはその2冊の方が少し詳しい。新病理学(Qシリーズ)とロビンス基礎病理学?の間の位置づけである。
アンダーウッドは用語の定義が明確で、いきなり知らない単語がぽんと出てくることはないので、どちらかというと初学者向きと言える。総論は図が少なく読みづらいが、各論部分は図表もしっかりしていて読みやすい構成になっている。使い方としては、少々分量は多いが通読をしても大丈夫なぐらいの内容である。概念を重視しているため、病気の細かいことは書かれておらず、辞書的には使えない。
・用語の定義はくどいぐらいにしっかりと書かれている。
・写真もカラーで見やすい。
・腫瘍等の分野に関しては、分子生物学的記述や仕組みに関する説明を充実してほしいところ。
・もう少し図が多い方がいい。
・翻訳が固いため読みづらい箇所がある。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
アンダーウッド病理学 | アンダーウッド | 817 | 西村書店 | 2002/02 | 7,875円 | ○ |