キー局

一般職

キー局では一芸に秀でていたり、奇抜なキャラの学生を好む傾向にある。1万人以上もの学生が受験し、1次面接で大量に落とされる採用形式では、いかにして目立つかが重要になってくるのも頷ける。面接でモノマネをしただの部活のユニフォームで面接に行っただの歌を歌って合格したなどという就活武勇伝はよく聞く。
ここで勘違いしてはいけないのは、「じゃあ、私もそうやって面接に挑もう!」と考えて奇抜なことをしてしまうことだ。奇抜なことをして合格できる学生は、就職活動における基本的なことも高いレベルできっちりとこなしている。それはつまり、学歴であったり部活での実績であったりプレゼン能力であったり・・・。基本的なことができていない学生が奇抜なことをしても採用側の目を引かない。
キー局のような大量の学生が押し寄せてくる試験では目立つことは重要ではあるが、就職活動をしていることを忘れてはいけない。

アナウンサー

アナウンサー試験では、スクールで培った技術よりも目を引く経歴や容姿が重要である。キー局では数カ月に及ぶ研修があるため、採用時点でのアナウンス技術は二の次なのである。それよりもポテンシャル採用を重視している。

地方局

一般職

一般企業と同じと思ってもらっていい。つまり、奇抜なキャラは好まず、真面目な学生を好む。これは当然である。地方局では番組制作はほとんど行われていないため、正社員の多くは編成ら営業、営業事務に回される。必要なのは面白い番組を作る能力よりも、真面目に事務作業をこなす能力である。

アナウンサー

ポテンシャルよりも技術力である。アナウンススクールに行っている学生が圧倒的に強い。地方局では入社後にじっくりと研修を行う余裕がないため、即戦力の学生が好まれる。私の働いていたテレビ局でも、アナウンサーは研修といえる研修はなしでテレビに出さされていた。そもそも、地方局ではきっちりと研修を行える人がいない状況なので、こうした採用方針は仕方のないことだ。