禁忌とは

医師としてやってはいけない行為。その選択肢を一定以上選ぶと不合格となってしまう。以前は1問以下が許容範囲であったが、104回以降は3問以下まで許されるようになった。

禁忌肢として設定されるものは、人を殺すような医療行為、重大な障害を残す医療行為、倫理的に許されない行為などがある。ただ、診断間違いにより選んでしまう可能性のある選択肢は禁忌肢としては設定されない。

  • 人を殺すような医療行為
    塩化カリウムの急速静注
    頭部を挙上しながらの心肺蘇生
    SIADHに5%ブドウ糖液投与WPW症候群にジギタリス
    気胸に陽圧換気
    出血にヘパリン
    末期患者にサクシニルコリン
    大動脈解離にIABP
    動脈瘤に生検
  • 重大な障害を残す医療行為
    うつ病患者を励ます
    眼内異物・ペースメーカー患者にMRI
    眼にかかった酸をアルカリで中和
    パラコートに高圧酸素療法
    小児インフルエンザにアスピリン
    伝染性単核球症にアンピシリン
    妊娠後期の下腿浮腫に対して利尿薬
    色素性乾皮症にPUVA療法
    巨大ブラに亜酸化窒素で麻酔導入
    妄想の否定
  • 倫理的に許されない行為
    安易な人工妊娠中絶

禁忌肢のみによる不合格者数

人数基準
108?3問以下
107?
1060
1050
1040
10362問以下
1023
1011

注意

第108回試験では、B51-bアドレナリン急速静注が禁忌肢判定されたことが濃厚である。この選択肢は受験生の45%が選択しており、従来あった「10%以上の受験生が選んだ選択肢は禁忌肢から外れる」という噂は否定された。もしかすると今まではその噂は正しかったのかもしれないが、108回に関しては当てはまらない結果となった。今後注意していかなければいけない。

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