医学教育出版社が発行する医師国家試験対策本。マイナー科目の要点をまとめている。メジャー科目はSTEPシリーズでしっかりと病態生理を学び、マイナー科目は本シリーズでポイントだけ抑えるという人も多い。マイナー科目は国試出題数も少ない科目があり、STEPシリーズではオーバーワークと感じる人も多いのだろう。
本シリーズは、導入解説と暗記用データで構成される。chapterごとに解説→覚えるページとなっており、暗記がしやすい。また、語呂合わせもたくさん載っている。簡潔な文章で重要事項が整理されており、初学者に最適である。また、図を用いた解説も多くある。この辺りは、STEPシリーズを上回っていると感じる。知識0から始めても、国試対策はこの本の知識で十分である。国試の勉強を始める際のインプットに使う。本書を読んだ後に、クエスチョン・バンク等の問題集を解くと、知識の定着率が格段に上がる。
あまりお勧めできないのは「産婦人科」である。この分野は国試出題数が多く、しっかりと病態生理を学んだほうがよい。そもそも国試では婦人科と産科に分かれており、50問近く出題される。それを薄い一冊にまとめてしまっているため、かなり物足りない出来となっている。
vol | 科 | ページ数出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
1 | 精神科 | 267 | 2011/10 | 3,150円 | ○ |
2 | 小児科 | 324 | 2013/10 | 3,465円 | ○ |
3 | 皮膚科 | 223 | 2009/06 | 3,150円 | ○ |
4 | 麻酔科・救急 | 296 | 2010/11 | ○ | |
5 | 整形外科 | 257 | 2011/06 | 3,150円 | ○ |
6 | 産婦人科 | 231 | 2011/02 | 3,465円 | ○ |
7 | 泌尿器科 | 179 | 2009/01 | 2,940円 | ○ |
8 | 耳鼻咽喉科 | 265 | 2011/12 | 3,150円 | ○ |
9 | 眼科 | 215 | 2011/09 | ○ | |
10 | 放射線科 | 251 | 2009/06 | 3,045円 | ○ |