STEPシリーズの中でも人気に一冊。
代謝と内分泌は理論をしっかりと押さえることで効率よく暗記できるようになる。例えば、TSHが上昇する疾患をむやみに暗記するのではなく、ホルモンと標的器官の関係を把握することで応用のきく知識を身につけることができる。病気がみえるのような記述量の少ない教科書だと、ホルモンの作用や結果しか書いていないため理論を暗記できない。STEPの場合だと、「なぜこのホルモンによってこの数値が上下するのか」ということが分かりやすく書かれているため、暗記効率を高めるには適している。ページ数は少なく、その気になれば2日で一周読み終えることができる。
解剖の図は少ない、というかほとんどないため、下垂体周辺ぐらいは解剖学の教科書で確認しておきたい。
・代謝内分泌は成書で勉強するのがたいへんな分野なので取り掛かりの一冊としていい。
・とにかく丁寧で、医学生にも理解できるぐらいに書かれている。
・「〜については後の記述を参考に」という記述が大変多くてわずらわしい。一々ページをめくって調べなければいけない。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
STEP代謝内分泌 | 高橋茂樹, 平山謙二, 上坂義和 | 266 | 海馬書房 | 2011/10 | 4,305円 | ○ |