免疫生物学と並ぶ人気の書。世界で最も多く読まれている免疫学書の和訳版。免疫生物学よりも文章が簡潔であり、通読に向いている。医学生が最初に免疫学を学ぶのに適している。図が多く、読者に視覚的に理解させようとする姿勢が感じられる。また、臨床と関連付けて覚えさせようとする工夫もみられ、内容の不足は感じられない。
ただ、訳本は発行年(2000年)が古く、進歩の速い免疫学の知識に追い付いていない部分もあるため、原書を読むのが最もよい。→2009年に新版が発売された。
・実験についての記述が多い。
・章初めの要約、章末の問題が付いているため試験対策に使える。
・免疫系の発生についての記述がみられる。他の教科書にはあまりない。
・版を追うごとに記述があっさりしてきた。もう少し文章を書いてほしい。
・執筆者が多い和訳本にありがちだが、全体の統一性が取れていないため読みづらい。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
免疫学イラストレイテッド | Ivan Roittら | 554 | 南江堂 | 2009/01 | 7,350円 | ○ |