婦人科領域は病理が大変重要であり、読詠能力も高度なものが求められる。医師国家試験においても婦人科腫瘍などの病理像は頻出であり、勉強のし甲斐がある。本書は問題形式の病理書であるので、自身の知識を確認しながら勉強を勧めていくことができる。レベルとしては、初期研修医〜専門医向けのものであり、学生が常時使うのは厳しいが、レポート作成時などに用いるとよいだろう。
本書の特徴は以下のとおりである。
・各疾患・病態が4ページでまとめられている
・各疾患のトップページに質問形式で臨床データと病理像のカラー写真が提示されその裏ページにその解答があるQ&A形式をとっている
・その後2ページで病態と病理学的事項などの簡明な解説がある
・全体を通した書式の統一が素晴らしい。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
婦人科病理診断トレーニング | 医学書院 | 353 | 清水道生 | 2010/04 | 12,600円 | ○ |