ハーバード大学テキストシリーズの一冊。非常に分量が多く、臨床との関連性を強調しながら解説している点に現代の医学教育を垣間見ることができる。生理学からの流れを重視し、薬の作用機序に重点を置いているため理解しやすい作りとなっている。ただ、薬理学の教科書はこれよりも簡単で試験に向いているものがたくさんあるので、試験のためというよりは、薬理学の理解を深める目的で購入するのが望ましいと言える。
・特に素晴らしいのが鎮痛薬の薬理。国家試験ではあまり出ないが実際の入院患者ではもっともよく用いる薬のひとつ。
・CBT形式のところではむしろこういった概念重視の教科書で勉強した方が理解がすすむ。
・BSLの前に読むと効果的。
・試験よりも病院実習で役に立つ。
・一つ一つの薬の解説は少ない。しかし、こうしたことは薬理学には不要である。
・生理学を勉強していないと読むのが若干つらいかもしれない。
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
病態生理に基づく臨床薬理学 | E. ゴーラン、アーメン・H | 939 | MEDSi | 2006/12 | 12,600円 | ○ |