出版社 | 医学教育出版社 |
編集 | 村川裕二 |
分類 | 簡易的教科書 |
ページ数 | 200〜400ページ |
価格帯 | 4,000円程度 |
改定 | ? |
分野 | 1.循環器 2.呼吸器 3.腎 4.内分泌 5.血液 6.免疫・アレルギー膠原病 7.神経 8.消化器 9.感染症 |
amazon |
STEPシリーズと似たような位置づけの教科書。STEPシリーズより図が多くて、記述量は少なめになっている。症状別に疾患を取り上げる記述が充実しており、鑑別診断を把握する際には有効活用できる。例えば、呼吸器ならば胸痛や呼吸困難をきたす疾患は多くあるが、この本ではそれらがすぐに検索できる。私の大学では、座学に加えて症例を用いて鑑別診断を探っていくグループワークもあったため、病態生理できったが大変役立った。
また、「病態生理できった」ではイラストや表を盛り込み、文字だけでは分かりづらい内容は極力図を使うといった姿勢で編集されている。例えば、「なるほどなっとくコーナー」では、普段丸暗記しているような医学知識を理論立てて分かりやすく説明してくれる。例えば、神経分野だと「MLF症候群ではどうして眼振が起きるのか」などを説明している。障害部位と症状が密接に関わり合っているような疾患ではこの記述は大変役に立つ。
本シリーズは、旧シリーズと新シリーズに分けられる。旧シリーズは大人気を博し、廃刊になっても読者の呼びかけで復刊するほどであった。新シリーズは発行年が新しく、最新の情報が手に入る。特に3の腎、7の神経が人気である。
2021年現在、2010年頃から本シリーズは改定が止まったままであり、内容はやや古めとなっている。メインで使う教科書としては心もとない。神経系に関しても病気がみえるの神経が上位互換となってしまい、なかなかこのシリーズの活躍の場がなくなってきていることが現状である。
コメントはありません。 コメント/病態生理できった内科学?