できったシリーズの村川裕二氏の書。病態生理を根拠として、理解しやすく書かれている。研修医が読むのにちょうどよいレベルであり、学生と臨床医の橋渡しをしてくれる本である。指導医が研修医や学生に語るエッセンスが凝縮されている。知識の根拠を示し、学生時代の丸暗記知識を生きたものに変えてくれる内容である。
トピックは107に分かれており、すべて単独で読めるため、実習の合間などに眼を通すことにも適している。内容としては以下のようなものである。
虚血性心疾患
1 胸痛:心電図変化に乏しいときに何を考える?
2 運動負荷偽陽性はなぜ起こる?
3 急性冠症候群とは?
4 不安定狭心症になぜ血栓溶解療法を行わないのか?
書名 | 著者 | ページ数 | 出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
循環器病態学ファイル | 村川裕二,岩崎雄樹,加藤武史 | 235 | MEDSi | 2007/03 | 5,250円 | ○ |