医学教育出版社が発行するマイナー科目専門の医師国家試験対策本。メジャー科目はSTEPシリーズでしっかりと病態生理を学び、マイナー科目は本シリーズでポイントだけ抑えるという人も多い。マイナー科目は国試出題数?も少ない科目があり、STEPシリーズではオーバーワークと感じる人も多いのだろう。
本書は非常に薄い教科書であるが、学生が学ぶべきレベルという視点で見たら、これで十分である。小児科の先生も「学生は100%の内容が分かっていれば問題ない。」と発言している。ただし、それに続いて「100%は最小限の要点だけを書いているから、初めからこの本で勉強しようとするととても難しい。ある程度勉強が仕上がった人が確認用に読む本だ」としている。
本シリーズは、導入解説と暗記用データで構成される。chapterごとに解説→覚えるページとなっており、暗記がしやすい。また、語呂合わせもたくさん載っている。簡潔な文章で重要事項が整理されており、初学者に最適である。また、図を用いた解説も多くある。この辺りは、STEPシリーズを上回っていると感じる。知識0から始めても、国試対策はこの本の知識で十分である。国試の勉強を始める際のインプットに使う。本書を読んだ後に、クエスチョン・バンク等の問題集を解くと、知識の定着率が格段に上がる。
vol | 科 | ページ数出版社 | 発売日 | 価格 | Amazon |
1 | 精神科 | 267 | 2011/10 | 3,045円 | ○ |
2 | 小児科 | 324 | 2010/05 | 3,465円 | ○ |
3 | 皮膚科 | 223 | 2009/06 | 3,150円 | ○ |
4 | 麻酔科・救急 | - | 2010/11 | ○ | |
5 | 整形外科 | 244 | 2011/06 | 3,045円 | ○ |
6 | 産婦人科 | 141 | 2003/11 | 3,465円 | ○ |
7 | 泌尿器科 | 179 | 2009/01 | 2,940円 | ○ |
8 | 耳鼻咽喉科 | 265 | 2011/12 | ○ | |
9 | 眼科 | 215 | 2011/09 | ○ | |
10 | 放射線科 | 251 | 2009/06 | 3,045円 | ○ |