概要

日本ではアメリカほど各診療科間での収入に違いはないが、それでも少しの格差はある。下記表の中央、アメリカの欄をご覧いただきたい。整形外科、心臓血管外科などが高収入であり、他科を圧倒している。左端の日本のランキングはというと、1位と最下位が100万円以内に収まっている。しかし、循環器内科や産婦人科が下位にきて、精神科が上位にきているというのはあまりに現実を知らないというか、単に数字を組み合わせただけという気がしてならない。実際は、循環器内科、産婦人科は高給であるし、精神科の給料は安い。

医師の診療科別収入

日本の医師の給料が診療科によらずあまり変わらないというのは、総合病院では診療科によらず基本給が同じという事実に起因している。しかし、医師の給料というのは常勤の基本給以外に、バイト代が大きな割合を占める。このバイト代の相場が各診療科間の格差を生み出しているのだ。さらに、バイト代の相場は入局1年目であっても10年目であってのさほど変わらない。専門医を取ってわずかに上乗せされる程度である。以下が専門医を取る前の若手時代のバイト代の相場である。

  • バイト代相場
    診療科日勤(9時〜17時)当直(18時〜8時)
    麻酔科9万〜14万円6万円
    産婦人科9万円〜12万円6万円〜10万円
    小児科8万円〜10万円6万円〜8万円
    眼科8万円〜10万円
    耳鼻科9万円
    放射線科9万円
    病理9万円-
    外科8万円〜9万円5万円〜7万円
    内科8万円4万円〜7万円
    透析8万円
    皮膚科7万円〜11万円
    精神科5万円〜7万円4万円

バイト代に関しては、需要と供給のバランスがそれなりに反映されている。慢性的に不足している麻酔科や産婦人科などは入局1年目から高額のバイトが可能である。下位の精神科や皮膚科と比較すると、バイト1回につき2〜4万程度の差額となるため、1か月に10万円以上開くことになる。また、単発のバイトでも収入に開きが出るため、年間で考えると200万円の格差は生じる。しかし、これも納得のいく流れである。大変な診療科は高い給料をもらい、ある程度落ち着いてみれる診療科は低めの給料となる。近年では眼科ぐらいが「ある程度楽で高給がもらえる」という地位を維持しているぐらいである。一時眼科入局者が増えて医師過剰が危惧されたが、近年は減少傾向にあるため、その地位を保っている。逆に精神科は医師数が増えすぎて相場が崩壊した科である。

診療科ごとの医師数推移

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