あたらしい皮膚科学
あたらしい皮膚科学

解説

 STEP皮膚科よりもワンランク詳しい教科書。ページの半分が画像で構成されている。また、疾患の解説では、STEP皮膚科には無い「診断」「鑑別診断」といった項目が設けられている。画像のほかにはシェーマが特徴的で、水疱症の解説では、デスモグレイン1とデスモグレイン3の配置の違いを図で解説している。
 ページ数は600と多いが、図とシェーマが大半を占めるため読むのにはそれほど苦労しない。とは言ってもかなり詳しい内容なので、全部を読み切ろうとするのはお勧めできない。
 学生のうちからこのレベルの教科書を使用するかと議論の分かれるところではあるが、この豊富な画像は非常に心強い。皮膚科は画像がなくては勉強にならないので、通読はしなくていいが、この教科書は使える一冊であると思われる。学生使用率も高い。

Good

  • どの教科書よりも図が豊富。

Bad

  • 図にスペースを割きすぎていて説明が少ないように感じる。
  • この症状を呈す疾患は何か?といった検索ができない。また、生活指導についてや薬物療法の説明が少なすぎる。実用書として使うのは難しい。

データ

書名著者ページ数出版社改定価格
あたらしい皮膚科学清水宏608中山書店約7年約8,000円

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